マンションの理事になったものの、どんな仕事があるのかわからないと、不安に思う人もいるでしょう。マンション管理業務は、会計報告書作成などの事務から修理修繕、植栽管理までと幅広く、理事だけではとてもできません。一般的には、管理業務の実務の全部あるいは一部を管理会社に委託し、代わりに行ってもらいます。理事会の主な仕事は管理会社の業務管理ですが、理事の一人一人の仕事は、定期的に開かれる理事会に出席し「自分の意見を述べる」ことになります。それぞれが得意な分野を担当すると、理事会がうまく機能します。日頃文章を扱いなれている人なら、文書作成や広報。帳簿管理、領収書の整理などが得意ならば会計担当。また知り合いが多く、マンション内の事情を把握している人も必要です。理事会の代表である理事長や副理事長には、理事をまとめる指導力と管理会社や住民と折衝する交渉力のある人物が向いているでしょう。理事長は管理組合の代表としてみんなの意見をまとめるほか、理事会や総会を開催します。総会で議事進行を務めることが多く、組合員の意見を調整します。このほかにも会計係が作成した議事録などに目を通して管理組合を代表して確認します。また管理会社に業務委託をする責任者としての役割もあります。