分譲マンションのスラム化が問題になっている。実際、滋賀県では、あまりにも、酷くマンションがスラム化し、近隣住民にも被害が出てきたため、やむなく行政がマンションを取り壊した事例もある。
なぜ、スラム化は起きるのか?
特に築年数の古いマンションで、ありがちなパターンとして、居住者が高齢化し、年金生活者の比率が高くなると、例えば大規模修繕工事を控えていても、「資金が足りない」
一時金は嫌、借り入れも嫌、値上げも嫌となりやすい。結果として、今あるお金での範囲で大規模修繕工事をやるしかなく、どうしても満足な大規模修繕工事が行えない、となりやすい。
この原因は、デベロッパー(マンションの売主)が販売促進のため、修繕積立金を安く抑えていた、等のデベロッパーや管理会社の責任も少しはあるが、マンション管理の「主役」はあくまで、管理組合。
やはり、管理組合の責任が大きい、あるマンションでは、1回目の大規模修繕工事の時に、資金不足になり、一時金でしのいだが、それ以降、組合員の中で、将来必要な修繕積立金まで、管理会社と交渉の末、
大幅な値上げをした。結果、築30年以上のマンションだが、修繕積立金は「潤沢」にある。つまり、あくまで管理組合がなるべく早く気付くことが重要。
又、資金不足の打開策として、国がやっている、低金利ローンや、区分所有者が生きている間は、利息分だけ支払い、亡くなった時に、親族(子供が)借入金を一括で払うという制度もある。一考されたい。