管理組合のできる防災対策としては、緊急時なるべく大きければ大きいほど良いが、安否確認シートを作成しておく。区分所有者はもちろん、同居の親族、賃貸人等の安否確認のためだ。これは緊急時エントランスに
貼りだしておく。これだけで大分違う。
又、浸水防止対策としては、エントランスに浸水しないよう。どのうや止水版の購入、使用方法をよく理解しておく。
停電時、当然、給水ポンプが止まり、水が使えなくなる。この対策としては、受水槽のあるマンションの場合、受水槽に蛇口を取り付けておくと、緊急時3日くらいは、飲み水として、使える。それ以上日数が経過
した場合、塩素が飛んでしまい、水に臭いが出てくるので、飲み水としては使えなくなる。ただ、生活水としての使用は可能だ。お金のかからない防災対策なので、是非蛇口を取り付けておきたいものだ。
又、電気は場所をとらない リチウムイオン電池による発電か?場所をとる、大型自動発電機を設置できれば、停電時でも、3日くらいは電機では困らないが、問題はこれらの設備は高額な費用がかかる為、現状
150戸未満のマンションでは、これらの設備をつけることは、合意形成が難しいのが現状。
地震保険・・・以前は管理組合の地震保険の加入率は30%程度だったが、近年の地震の多発、特に東海地方では 南海トラフ への備えから加入率は年々上昇してきており、現在は管理組合の60%が加入している。
特に新築マンションでは地震保険は加入していて当たり前。比較的築年数の浅いマンションでの加入率が高く、逆に古いマンション程、加入率は下がる。これは特に古いマンションでは高い地震保険に加入するだけの
資金的余裕が無いというのが現状のようだ。
地震保険の保険料金は地域差が大きく、地震リスクが高いと言われている、愛知県は高い。又、地震保険が保証するのは、柱、梁、壁などのいわゆる 主要構造のみで、それ以外の損害に対しては、保険金はおりない。
ただ、大きな地震の場合、マンションが傾いたりした場合は保険金は出る。又地震保険は保険料をプールして、保証するため、例えば関東圏でおおきな地震があり、保証の為、プール金を使い果たしてしまうと、
すぐに、東海エリアでおおきな地震があって、大きな被害が出ても、当然保険会社はお金が無いので、保証はできない。
又、地震保険は国と保険会社が合意の上で、基本的に地震保険では、 利益を上げてはいけない という前提で運用している。