大地震が起きて、さあ避難という時、居住者がばらばらに行動したら危険が増幅します。あらかじめ想定した行動こそ、安全な避難の鍵になります。
先ず、理事会・自主防災組織のメンバーが中心になって、居住者の安否確認をしましょう。ここで役に立つのが入居者名簿です。
自主避難が困難な独居の高齢者や車いすの居住者などを名簿で確認し、救助活動に向かいます。又日頃から付き合いのあるご近所の声も重要です。
「隣のおじいちゃんの顔が見えない」など居住者の声は安否の確認に役立ちます。
次は被害状況の把握のためにマンション敷地内を点検します。災害によって破損している箇所や危険な箇所が無いか確認しましょう。危険がある場所には、張り紙やロープを使って立ち入りを禁止します。
初期避難が済んだら情報収集が重要になります。ライフラインが寸断されていたら、テレビやパソコンは使えません。居住者は被害の大きさや復旧の見通しなどがわからず、不安な中にいるでしょう。
管理組合として町内会や行政との連絡を密にして、救援物資の配給予定などを居住者に速やかに知らせなければいけません。
それには復旧の情報を全員で共有できるようにするために掲示板を活用しましょう。