この機械式駐車場問題。そういう事態を避けるためにはどうしたらいいでしょうか?例えば、思い切って機械式駐車場を取り壊してしまうという方法があります。敷地に余裕があるならば、平置き駐車場に直し、そうでなければ自走式の駐車場に改築します。せっかく機械式駐車場設備があるのに、もったいないと思うかもしれませんが、そのままにして、毎年高額な維持管理費を払い続けることほど不経済なことはありません。ただし、マンションの付帯義務に抵触する可能性があるので、駐車場の設置台数を減らす場合は、行政への相談が必要となります。この時、駐車場の保守費用やリニューアル費用の削減も併せて図ると効果が上がります。又周辺で駐車場の需要がありそうならば、マンション機械式駐車場を外部へ貸し出すことも検討してもいいでしょう。ただ、マンション内に居住者以外の人の出入りが発生することや、そもそも、借り手を見つけることが難しいという問題もあることは視野に入れておく必要があります。借り手が見つからず、空きがなかなか減らないというリスクを考えると、駐車場を一括で借り上げてくれるサブリース会社に相談するのも一つの方法です。この場合、注意しなければならないのは、駐車場を外部へ貸し出すことは、「事業」にあたる為、管理組合が事業主になる点です。事業には事業税が発生し、法人税や地方税などの申告と納税が必要となります。そうなると税理士さんへ相談することになるので、その点で新たな費用が発生することを考慮しなければなりません。