車離れが進む現代において、この機械式駐車場の問題は今後大きな社会問題となってくるでしょう。マンションの長期修繕計画表には、莫大な金額で機械式駐車場の機械の更新費用が計上されています。しかも、現状のまま修繕積立金ではいずれ破綻は見えているわけですから、将来的に修繕積立金の値上げをすることは避けられません。ところが、もともと車を持っていない家庭や、車を手放した家庭にしてみれば、自分たちが使っていない機械式駐車場の更新費用を負担しているうえ、さらにその不足を補うために修繕積立金が値上げになれば、不公平感を覚えても不思議はありません。また、これからマンションんを売却を考える際にも、そうした状況にある物件は、車を持っていない購入者にとっては、魅力のないものに映ってしまうでしょう。結果として物件の価値が下がることにもつながってきます。