近年、「マンションは個人資産というだけでなく、大切な社会資産である」という考え方が有力になっています。それにつれ、標準管理規約なども、住民同士や地域とのコミュニケーションをより重く見るように改正されてきました。マンションやその近隣の住民が、いろいろな活動や行事を通してお互いに知り合い、きづなを強めていくことの大切さが見直されています。例えば、震災など大規模な自然災害への対策や、地域の凶悪犯罪を未然に防ぐこと、近隣とのトラブルの防止という点でも、地域と連携する意味は大きいのです。新しいマンションの住民が、地域住民と交流しないケースがよくありますが、地域とのかかわりは、子供会や老人会、婦人会などを通して、個人的な付き合いから始めましょう。子供会活動や、お祭りなど、子供がかかわる活動を通して、マンションに住むファミリー世帯と近隣住民が交流する機会は自然と増えるものです。そんな身近な付き合いから始まり、マンションイベントを町内の自治会と合同で行うなどにつながれば、徐々に付き合いの輪が広がっていき、地域との結びつきも強まります。