マンション管理は、マンションを購入すると自動的についてくるもので、「自分には不要だ」とか、「管理なんてそんなものはいらない」ということができません。又、その管理の形態や業者は、新築でも中古でも関係なく事前に設定されていて、区分所有者側に選択の権限はありません。仮に管理費が月額２万円のマンションがあるとしましょう。年間で２４万円の管理費を払っていることに、なります。さらに修繕積立金が月額１万円だとすると、管理費と修繕積立金の合計で月額３万円、年間で３６万円の支払いとなります。１０年間で３６０万円、車を１台購入できるほどのコストです。その１戸当たり、年間３６万円という金額で、管理会社はどこをどのように管理してくれるかと言えば、例えば共用部分である玄関前の清掃はしてくれるでしょうが、専有部分である家の中まではやってくれません。専有部分でやってくれることは、雑配管洗浄と消防設備点検程度です。あとは管理員さんをおいてくれたり、エレベータやポンプの保守といった共用部分の保守業務といったところです。これらのことに、１戸当たり年間数十万円ものコストがかかっている、という認識ができていないのがマンション管理というものなのです。