「マンションは何年くらいもつものですか?」という質問を受けることがあります。確かに、マンション所得を考えている人にとっては、気になるところでしょう。一方で、「マンションって60年ぐらいは住めますよね」という言葉もよく聞きます。この「60年」という数字がどこから出てきたのかというと、おそらくこれは、鉄筋コンクリート造り建物の資産価値を計算する便宜上、財務省が一律で定めた法定耐用年数がが60年であったことからきていると思われます。それが、1998年税制改正で、以降の鉄筋コンクリートつくりの耐用年数は「47年」とされ、短くなりました。この数値は、建物が減価償却する耐用年数を意味しています。では、なぜ、「47年」という数字になったかというと、数は少ないのですが、1998年当時に取り壊されたマンションの平均寿命が46年。だったからなんですね。