無住は、大円国司とも称された鎌倉時代の名僧です。日本の仏教の八宗である天台宗、真言宗、日蓮宗、曹洞宗、臨済宗、浄土宗、浄土真宗、時宗に精通していました。その無住の見出しの見出しの言葉は「人生は考えかた次第で明るくもなり、暗くもなり、楽しくもつまらなくもなる。」ということを表しています。例えば、会社から帰宅して楽しみのしていた野球放送が雨で中止になったとします。この時「あーあ、ついてないなー」と嘆くばかりでは、心がどんどんマイナスに傾いていき、その夜は暗く、つまらないものになってしまいます。しかし、「そうだ。テレビの時間を読書に当てよう。スキルアップを図るいい機会だ」と考えなおせば、心はプラスに転じ、その夜は明るく有意義なものとなります。あるいは、エレベータ故障していた場合も同じです。「階段を上るなんて、嫌だなあ」と考えてしまうと、心はマイナスに傾いてしまい、憂鬱になるだけです。そうではなく「日頃の運動不足を解消するいい機会だ」と考えるようにすれば、心はプラスに転じ、体に良いことができるでしょう。不快な現象に遭遇した時は「これは自分にとっていいこと」とプラスに解釈する癖をつければいいのです。それだけで、心の重心が取れ、明るく朗らかに生きられるようになるのです。