お腹が急に痛くなったとします。それを、上司や同僚に話せば、「無理しないように、今日は早く退社しなさい」といたわってくれるでしょう。しかし、口をつぐんでいれば、定時までつらい思いをすることになります。あるいは、友人の家に行ったら、部屋が寒かったとします。そのことを正直に友人に言えば、「あ、ごめん。」と即座に暖房を入れてくれるはずです。しかし、何も言わなければ、ずーと寒い思いをするかもしれません。このように、口にすればすぐに解決するが、黙っているといつまでも苦しいということも多いものです。それは、コンプレックスや苦手意識にも言えると思うのです。隠そうとすると、ほころびうが出ないように取り繕うことばかりを考えるようになります。神経をする減らし、ストレスもたまってしまいます。けれども、「運動音痴なんです」「歌が苦手です」などと、欠点を素直にさらけ出してしまえば、心がグンと楽になります。もう自分を際立たせる必要もありません。恰好をつける必要もありません。そうなれば、周囲のフォローを得ることができます。