マンション管理組合の役員は、区分所有者が交代で行うのが一般的です。組合員の人数によりますが、5~10年に一度、役員が回ってくることが多いようです。役員である理事を打診されたら、よほどのことが無い限り引き受けましょう。「残業や休日出勤が多い」「小さい子供がいる」「介護が必要な高齢者がいる」など、事情を抱える人は少なくありません。それでもほとんどの組合員は都合をつけるものです。もし、今回引き受けられないようなら、「次期は引き受けさせてください」と誠意ある回答をしましょう。理事を引き受けたものの、理事会に顔を出さず、行事にも参加しない「幽霊理事」がいます。「協力しないなら、引き受けない方がまし」と引き受けた理事から恨み言の一つも聞こえてきそうです。管理組合が主催する年間の行事や、日常の仕事は意外に多く、その裏方となる理事の仕事は、思ったよりずっとハードのはずです。一人が手を抜くと、他の理事の負担が増えます。理事を依頼されたら、快く引き受け、任期満了まで前向きに取り組みましょう。汗をかくことで理事同士の交流も生まれ、理事になったおかげでマンション管理の仕組みがよくわかり、生活しやすくなったという理事経験者も少なくありません。