沢庵は、沢庵漬けの考案者としても知られる江戸時代の名僧です。その沢庵の見出しの言葉と響きあうユーモア話が、アメリカにあります。ある時新入社員が神様に、こんなお祈りを捧げました。「私は雑用しかやらせてもらえません。どうか早く出世して部長になれますように」次に、部長が神様に、こんなお祈りを捧げました。「私は部下からは突き上げられ、上からは抑えつけられて気の休まる暇がありません。もっと出世して、早く社長になれますように」最後に社長が神様に、こんなお祈りを捧げました。「社長の仕事は資金調達など神経をすり減らすことばかりで、最悪の事態になれば、すべて責任をかぶらなければなりません。どうか、会社が安泰でありますように」この世の中に、悩みの無い人など、存在しないのです。どんなに楽天的な人、才能や健康に恵まれている人でも、さまざまな問題を抱えていたり、人に言えない苦労をしている可能性があるのです。ですから自分の境遇を嘆くことはありません。