重要書類の紛失は、古いマンションだけの問題ではありません。最近は青焼きで印刷するケースは減ってきているので、築浅のマンションの場合青焼きによる劣化の心配はありませんが、その保管方法は問題のあるところが多く、築10年以内のマンションでも、重要書類の紛失や図面の破損などは珍しくありません。設計図書は設計図だけでなく、できれば竣工図もあるといいでしょう。それ以外にも重要書類はあります。これらの設計図書について、電子化することをお勧めしています。最近のマンションではCADソフトなどを使っていることが多いのでデータをPDFなどに落としてもらえばいいでしょう。それ以外で、青焼きの印刷物として製本されている設計図書については、専門の業者に依頼して書類をすべてスキャンして電子データにしてもらいます。数十万円の費用が掛かりますが、一度電子化してしまえば図書の劣化が防げるうえ、複数の理事が電子データを保管することで紛失を防ぐこともできますので、決して無駄な出費ではありません。