清掃だけが清掃業務の目的ではありません。建物と敷地の不具合箇所や劣化状況などを確認して未然に事故を防ぐためにも、役に立っているのです。では、どのような点に気をつければいいのでしょうか?まず共用廊下の床などに貼ってあるビニール系シートです。端部がはがれていたら接着部分の劣化が始まり、周辺のウレタン防水などの劣化も懸念されます。ウレタン防水が切れるとコンクリート躯体内に爆裂などを誘発するため、早めの補修を検討する必要があります。年に1度行われる屋上の清掃は、雨が集まってくるルーフドレンに、泥や枯れ葉などが重なりつまらないように行います。雑草の根が防水層を破壊し漏水事故が起こることもある為、屋上の雑草を取る契約にしておくと安心です。同じく地盤面にある雨水の側溝や桝の清掃も、泥や枯れ葉などがつまらないように排水管清掃の時に高圧水で洗浄してください。また注意点とは少し違いますが、年に4回程度専門業者によって行われる外面ガラス清掃は、他の高所部分等の清掃を一緒に行えば、費用を節減することもでき、効率的です。尚、日常清掃を行う清掃員は、汚れやすい部分の変化、分別していないゴミを出す住民、吸い殻がよく落ちている場所などを管理員以上によく知っています。マンションに変化がないか聞いてみるといいでしょう。