日常の点検業務を怠ると、住環境が悪化してしまいます。そうした事態を防ぐために、管理員業務があります。マンションの規模によって形態が異なりますが、ゴミ出しの日に管理員が勤務する小規模なところもあれば、昼間から複数の管理員やコンシェルジェが勤務し、夜間は警備員が常駐して24時間管理する、ホテルの受付のようなところまで様ざまです。また、居住者の中には管理員を使用人として見下す人がいることです。感情で管理員やフロントマンを個人攻撃する傾向があります。居住者が管理員に長時間クレームを言い、フロントマンに長時間電話を掛けることは、委託業務の妨害に他なりません。管理員やフロントマンの士気も低下させてしまうため、クレーマー対策が必要です。その対策には、管理会社を通じてフロントマンに毅然とした対応をさせて、法律上の決まりや、管理規約・細則などを根拠にやめさせるのです。そうして管理組合の役員は、管理員との信頼関係を築いてください。こうしてクレーマー対策ができたら、今度は管理員に「管理組合の為」という意識をもって業務に取り組んでもらうようにすることです。日々の点検などで「植栽が枯れている」「共用廊下が汚されている」などの情報を管理組合に素早く上げてもらうシステムを作ると良いでしょう。