独立系と言われる管理会社は、特定のデベロッパー系列に属さない会社です。親会社などからの供給はありませんので、既存のマンションに対して、管理業務の仕事を得るために「狩り」に行かなければなりません。デベロッパー系と独立系をたとえてみれば、デベロッパー系管理会社は「農耕型」で、独立系管理会社は「狩猟型」という感じでしょうか。しかもデベロッパー系管理会社の場合畑を耕したり、作物の世話をしてくれるのは親会社のデベロッパーで、自分たちは苦労せずにその収穫物をもらえる立場と言えます。もちろん「狩猟型」のデベロッパー系管理会社も存在しますし、最近ではそちらに重点を置いているデベロッパー系管理会社も増えてきています。いいか悪いかは別として、経営的に安定していて、確実に収益をあげられるのがデベロッパー系管理会社です。リーマンショックが起きたとき、マンション業界でも、上場していたデベロッパーが20数社も倒産の憂き目にあっています。しかしそれらの子会社であるデベロッパー系管理会社で倒産した会社は1社もありません。それに対して独立系管理会社は薄利多売のケースが多く、管理業務だけでは利益を出すことが難しいスタイルになっています。いかに収益を上げていくかを考え続けることが独立系の宿命と言えるでしょう。