区分所有者の中には、近所付き合いをしないで静かに過ごせると考えてマンションんを買い、管理組合の活動に無関心な人もいます。しかし、マンション管理は、組合役員だけでうまく回るものではありません。すべての区分所有者と住民にルールを守ってもらい、総会において区分所有者の総意ですべてを決めることで、協調的なマンションになって円滑な管理ができるようになるのです。区分所有者の理解を得るためには、マンションの利用実態に合った管理規約を作ることが重要です。最近の分譲マンションの管理規約・細則は、売主や管理会社がいろいろな経験を踏まえて条文が改善されていますが、管理組合が引率して、条文をより自分たちに合った内容に見直すことができれば、居住者の利便性も増して、住みやすいマンションになっていきます。大事なことは、区分所有者が理解して守れる管理規約・細則にすることです。そのために区分所有者の総意で改定し、改定した管理規約・細則をその管理組合のバイブルにするのです。まず、組合員、居住者に利用実態についてアンケートを採りましょう。その結果に沿って管理規約・細則の改定条文を作るのです。事前に内容を理解してもらった議案を総会に提案して、組合員の総意で可決するのです。