比較的規模の大きなマンションでは修繕委員会を理事会の諮問機関(あくまで下の立場)を設けている管理組合があります。そしてよくあるのが理事会と修繕委員会の力関係が逆転しているケースです。本来は理事会が上の立場で当然決定権があります。ところが修繕委員会が下手をすると、理事会より、「力」を持っているケースがあります。逆転現象です。そして修繕委員会が「構想」を練り、理事会の承諾もなしに勝手に、外部業者に見積もり依頼を掛けたり、理事のメンバーのポストにポスティングしたり、・・・・こういう勝手な「構想」はやはり「構想」で終わってしまうことが多くあります。これでは見積もり依頼を受けた外部業者は赤字になってしまいます。いわゆるくたびれ儲けです。こうならない為にも、修繕委員会の「構想」はきちんとした形で「理事会に上程」し、理事会に審議してもらって、理事会決議が可決されて初めて動き出します。当然見積もり依頼も「理事会が行います」後日総会で可決されて、やっと修繕委員会の「構想」は実現するのです。修繕委員会が理事会を飛び越えて、物事を進めても、徒労に終わることが非常に多いです。