①収入を増やす ②支出を減らす 管理会社はどこも例外なく、①の「収入を増やす」という提案しかもってきません。つまり、修繕積立金の値上げや一時金の徴収です。考えてみれば、管理会社の社員はサラリーマンであり、①以外の提案を持っていくことができません。②の「支出を減らす」という提案を持っていくことは、会社の利益を減らすことになるわけですから、サラリーマンとしては失格でしょう。②について管理会社から提案があるとしても、せいぜい電気料金やインターネット使用料、あるいは保険料の削減などといった、自分たちの本業である管理委託業務や修繕業務の範囲以外で、金額が小さなものぐらいでしょう。ここできちんと理解しておきたいのは、管理会社とユーザーである管理組合とは「利益相反」の関係にある、という点です。簡単に言えば「どちらかが儲かれば、どちらかが損をする」という構造のことです。したがって、利益相反の関係にある中で、管理組合が管理会社に対して、支出を減らすという提案をもってくるのを望むのは、到底無理なのです。