マンションに必要不可欠なエレベータですが、日常の保守管理業務に加え、機械をほとんどすべて入れ替える更新工事には、莫大な費用が必要です。費用は10階建で1基2500万円。長期修繕計画では30年目に計画されている高額な機械です。日常の保守管理を行う管理業務契約は、毎年ほぼ同一の内容と金額で更新するフルメンテナンス契約が大きな問題です。この契約方式では、故障が少なく点検が主な業務となる築浅のマンションでは保守管理会社が大きな利益を得ます。そして管理組合は先払いした費用を回収できないのです。そこで築浅のマンションはPOG契約に変えましょう。POG契約とは、機能維持を目的とする契約です。修理には別途料金が必要ですが、新築のマンションならばフルメンテナンス契約より低額にできる可能性が高くなります。しかし、管理会社がメーカー系保守管理会社に業務を再委託している場合、管理組合が保守管理会社と直接契約しても、大幅なコスト削減は難しいのが現実です。築浅の管理組合ならば、独立系の保守管理会社と契約を結ぶ方がいいかもしれません。