管理費と修繕積立金は、住宅ローンと違い、完済して支払う必要がなくなるというものではありません。マンションを所有し続ける限り、支払い続けなければいけないものです。特に、住宅ローンを払い終わった後で会社を退職し、年金生活になった時のことを考えると、管理費と修繕積立金はまるでボディブローのように効いてくる存在になる可能性があります。このように、非常に大きな額になる修繕積立金というものに、是非、関心を持っていただきたいと思います。修繕積立金の保管や運用方法について「誰が、どこで保管し、どのように決定するのか」ということについては、通常はマンションの「管理規約」に書かれているはずですので、是非、一度読んでみましょう。管理規約は一言でいえばマンションの「憲法」のような存在です。たくさんの居住者が、快適で秩序ある生活を送るためには、一定のルールを定める必要があります。そこで、専有部分・共用部分の範囲とその使用方法、管理費や修繕積立金の定義、管理組合の業務内容や理事会の権限など、管理組合の運営に必要なことについて定めたものが管理規約なのです。