分譲マンションにお住いの皆さんはそのマンションをどういう基準で選ばれたのでしょうか。マンションを選ぶ際、立地、価格、間取り を基本に考えるのが一般的です。それに最寄り駅からの距離、日当たり、部屋数、希望の設備の有無などの条件を加味して比較・検討し、検討対象に挙げていた物件を絞り込んでいきます。マンションは高価な買い物です。それだけに、誰もが「失敗しないように」と多大な時間と労力を費やすのは当然のことと言えます。けれども、その際、管理費と修繕積立金のことを考慮した人がどの程度いるでしょうか。管理費や修繕積立金について、現在の金額を一応チェックはすると思いますが、長期修繕計画表に書かれている修繕積立金の将来の値上げ額や、駐車場の空室増加による管理費の値上げの可能性などを考える人はまずいないでしょう。マンションの居室そのものの価格には注目しますが、管理費や修繕積立金のことは二の次になっているという印象が拭いされません。しかし、この管理費や修繕積立金を二の次にし、管理組合にも無関心という点が、時として大きな落とし穴が潜んでいるのです。