管理組合が管理するのは共用部分です。なお、専有部分と共用部分が重複することはありません。つまり、専有部分を覚えておけば、どこが共用部分なのかわかり、管理組合の管理範囲もわかるわけです。注意しなければならないのは、バルコニーや専用庭などは専有部分ではなく、居住者に専用使用権がある共用部分であるという点です。個人で専用して使用するために勘違いしがちですが、修繕は管理組合が担います。ただ、現実的には、掃除等の日常的な管理は居住者が行い、修繕は管理組合が行っています。また、もう1点注意すべきことがあります。玄関の鍵や給湯システム機器は区分所有者のものであるという点です。住戸の鍵を紛失したら、紛失した人が自己責任で鍵を作らなければいけませんし、給湯システム機器が故障したときは、機器の修理や交換を区分所有者が手配し、金銭を負担しなければならないのです。