管理組合の運営において、重要なことは、理事会を毎月開催し、年に一度の総会で組合員に1年間の管理組合活動を報告し議案を可決することです。総会で最優先すべきは、お金の使い方を決めることです。この3点がクリアできたら、他の問題解決のために議案を提案・決議して資産価値を育てていくのが理想ですが、その前に大きな課題があります。多くの管理組合は管理会社に業務のほとんどを任せ、管理会社が作成した総会資料の議案だけを決議するシャンシャン総会を行っています。これが不健全な活動であると気が付かないと、マンションの資産価値を上げることは難しいのです。健全な管理組合活動をするためには、まず管理規約・細則や管理委託契約を見直して、マンションの資産価値を育てていく必要があります。また、マンションの見た目を意識して、管理費と修繕積立金の月額とその残高、さらには修繕履歴などを適正に管理することも重要です。そのためにも理事会をうまく機能させることが求められます。マンションの課題を認識し、必要な時に解決していくことこそ、理事会の役割です。