ある時、管理会社のフロントから「先日業者が点検したところ、部品が壊れているため交換が必要になっています」と、見積書と一緒に提案があったとしましょう。その場にいた管理組合の面々が、組合運営の経験に乏しいのか、もしくは無関心な理事が集まっていたとしたら、・・・いわれるまま発注してしまうことも、あり得るのではないでしょうか。しかし、ここで修繕履歴があったならば、話は全く違ってきます。「修繕履歴を見たら、3年前に同じ部品を交換したと書いてあるぞ。しかも5年の保証がついている。保証の範囲内なのだから、今の時点で部品交換は不要ではないか。」と、適切な判断ができるはずです。フロントに悪意はないにしても、3年に1度くらいの頻度で担当が変わってしまうわけですから、過去にどのような修繕を行っていたのか、わからないケースは多々あります。そこで役に立つのが「修繕履歴一覧表」です。