組合活動は1~2割の熱心な活動をする人と、8~9割のサイレントマジョリティーで構成されています。その1~2割の熱心な人のうち、少数ですが問題児がいます。この問題児は声が大きく、議論や質疑応答の9割を支配することがあります。ここで問題になってくるのが、静観しているサイレントマジョリティーが問題児の声に飲まれて問題児側についてしまう事です。こうした場面では、サイレントマジョリティーを正しい方向に導く必要が出てきますが、事態が起こってからの起動修正はとても困難です。そこで大切になってくるのが、事前のコミュニケーションや根回しです。例えば理事会で議題をいきなり出すのではなく、理事のキーマンとは事前にメールや電話で打ち合わせをしておくのです。あるいは、理事会の前に立ち話をちょっとする程度でも構いません。総会についても同様です。いきなり上程するのではなく、重要案件では事前の広報やアンケートを怠らないことが大切です。そして声の大きな問題児が現れそうになったら、問題が紛糾しそうなとき、特別決議の時などは、事前のコミュニケーションや根回しがより一層求められます。