30世帯以下の小規模マンションであれば、総会・説明会の出席率は高いのですが、50世帯以上のマンションになると、総会・説明会の出席率は極めて低くなってしまいます。出席しないマンションの住民は、いわゆる「サイレントマジョリティー=物言わぬ多数派」です。サイレントマジョリティーは大きく分けて、無関心層と、関心はあるけどサイレントだという2種類がいます。関心があるなしにかかわらず、サイレントマジョリティー全体の賛同や意見を得て事を進めるのは、実現不可能と考えた方がいいでしょう。もちろん出席率の底上げをする努力は不可欠ですが、出席率が倍増するとかは望めません。そこで密室で議論をしているといわれないよにするためには、手続きを適正に実施する一方で、必ず必要になるのが広報活動です。理事会議事録を毎回公開するのはもちろんですが、理事会のオブザーバー的な参加を促すのも一案です。そして可能であれば定期的な広報誌の発行も行ってみてはどうでしょう。理事会には説明責任がありますから、こうした情報発信によって理事会の透明性を伝えることができます。