大型マンションなどでは、カフェショップやコンビニ、フィットイネスジム、さらには育児施設などがついているところがよくあります。「ホテルライクなマンション」を売り文句にしていることがありますが、実はこうした共用施設が落とし穴になっているケースがあるのです。なぜなら共用施設の運営は管理組合がやらなくてはならないため、外部に委託したとしても収支が合わず、家賃も光熱費も無料の上、年間数百万円という運営費用を管理組合の一般会計から支出している例もあります。例えば、区分所有者はコーヒー一杯あたり200円で購入できるとしても、管理委託費からの支出も合計すると、現実的には一杯500~1000円になってしまいます。駅前にあるカフェならまだしも、マンション内の売り上げだけでは経営するのは厳しい環境ですし、それを素人である住民だけで運営するのは相当大変だという認識が必要かと思います。