管理規約は、管理組合にとって根本規約ともいわれるものです。管理規約の内容は、マンション経済価値に大きく影響するものなのですが、国の標準規約をもとにデベロッパーが少し手を加えた程度の内容を、吟味する余地もなく押し付けられているのが現状です。先日、築20年のマンションで「管理会社との解約は4分の3の特別決議とする」と書かれた管理規約を見ました。普通は2分の1の普通決議で管理会社との契約や解約ができるのですが、このマンションでは特別決議と定義されていたのです。また、よくあるのが区分所有者しか理事になれない管理規約です。ご主人名義だけれども、仕事が忙しいご主人の代わりに奥さんが一生懸命やろうとしても規約に阻まれてしまいます。、あるいは賃貸で貸している区分所有者は理事になれないと書かれているなど、現実に即していないケースが少なくありません。