管理組合では共用部を対象にした損害保険を付保しています。主には①機械設備等の火災等の損害保険 ②施設賠償責任保険 ③個人賠償責任保険 この保険契約ですが、一般的には、管理会社が代理店となり、大手損保を中心に3社程度で相見積もりをとり、比較検討したうえで決めていることが多いと思われます。管理会社は、数多くの損保会社と代理店契約を結んでいますが、自らの代理店としての手数料収入を隠すため、バランスよく各保険会社が管理組合から保険契約が取れるよう、各社の契約獲得数を配分調整しているのです。その選定理由を管理会社に尋ねても、明確な回答はありませんでした。実際に、某マンション保険契約を入手し、別の代理店で相見積もりをとったところ、同じ補償内容にも関わらず、かなり安くなることがわかりました。また、そのマンションの立地や特性上から考えて、必要のない補償をつけることで結果的に高い保険料を負担させられているケース見られます。