まず1つは、管理を見直すことで、維持管理コストを減らすことです。そこから生まれる余剰資金を積立金会計に振り替えることで、「簿外債務」を減らします。それには、維持管理コストの主たる要素である管理委託費を中心に、競争原理を取り入れることで、「ゼイ肉」をそぎ落とさなければなりません。このコスト削減による最大の恩恵は、それが経年的に蓄積されていることにあります。仮に管理委託契約の見直しで、現在の費用が3割下がったとしましょう。例えば年額300万円のコストダウンならば、10年で3000万円、20年後には6000万円も、積立金が増額します。当然ですがなるべく、早い段階で実践するほど、将来にわたって大きな成果を得られることになります。