なぜ購入時の修繕積立金は安いのか?この理由は明らかです。分譲会社の販売戦術として、購入者のランニングコストを「低く見せたい」からです。もともと新築分譲時の修繕積立金の金額は、分譲会社が販売しやすくするために現実の必要額よりもかなり低く設定されてきたのです。国土交通省はこうした事態を重く見て、2014年、マンションの修繕積立金に関するガイドラインを策定しました。修繕積立金の額(水準)を判断する際の参考材料となるよう、具体的な計算方法を示しています。また、機械式駐車場のあるマンションの場合には、さらに注意が必要です。約200円/m2に加えて、機械式駐車場の1台当たりの修繕工事費に台数を乗じ、各人のマンション全体に対する専有面積を乗じて算出した額を、加えなければなりません。