築30年以上のマンションは全体の2割を占めています。そじて20年後には4倍に増える見通しです。マンションが老朽化すると、それに伴い「居住者の高齢化」と「賃貸化」です。一般的にサラリーマンが30代前半でマンションを購入したとして、その後30年弱で定年になりますから、当然といえば当然です。いわゆる昭和世代のマンションでは3割以上の世帯が60歳以上のみで構成されています。賃貸に出された部屋がさらに老朽化すると、徐々にそれらが「空き家」になる可能性が高まります。老朽化・陳腐化に伴い、そのマンションを借りようというニーズも次第に低下するからでしょう。一方、住民のマンション管理への取り組みはどうなっているのでしょうか。管理組合の総会への出席率の平均は34%です。つまり「3人に一人しか出席してない」計算になります。そのうえ今後高齢化と賃貸化が進行すれば、管理組合活動が将来形骸化していくことは想像に難くありません。