「マンション管理といえば管理員」と思っている人は少なくありません。しかし、管理員とは管理会社が派遣する現場スタッフです。管理員室で窓口対応やマンション内の簡単な清掃、設備の点検立ち合いなど、比較的簡単な業務を行うのが役目です。区分所有者のクレームや相談、理事会の要望などについては、管理会社の担当者に連絡してくれますが、専門部署につなぐとか外部の業者を手配するといったことまではしません。担当者との連携が悪いということもあります。そもそも、管理員の多くは定年後に再雇用される契約社員やパートの人達です。社員雇用のケースもありますが、60代以上の人がほとんどで、マンションに住んだことが無い人もいます。採用後、3か月ほど清掃などの職業訓練を行い、持ち場のマンションに配属されたら基本的に異動や転勤はなく、ずーとそのマンションで勤務します。