日常の保守管理を行う管理業務契約は、毎年ほぼ同一の内容と金額で更新するフルメンテナンス契約が大きな問題です。この契約方式では、故障が少なく、点検が主な業務となる、新築~数年間、保守管理会社が大きな利益を得ます。そして管理組合は先払いした費用を回収できないのです。そこで、新築から日が浅い場合は、POG契約に変えましょう。これは機能維持を目的とする契約です。修理には別途料金が必要ですあg、新築のマンションならフルメンテナンス契約より低額にできる可能性が高くなります。切り替えが遅れた場合は、更新時に工事とPOG契約の保守業務をセットで提案させ、別の保守管理会社からも見積もりをとって比較しましょう。しかし、管理会社がメーカー系保守管理会社に業務を再委託している場合、管理組合が保守管理会社と直接契約しても、発注機種が少ないため、大幅なコスト削減は難しいのが現実です。築浅の管理組合なら、独立系の保守管理会社と直接POG契約を結ぶのはいいかもしれません。