フロント担当者は一人で約15件の管理組合を担当するなど、過酷なもの。つまり、フロントマンは、1管理組合あたり月に平均2日未満の時間で理事会や総会などの資料を作り、自らも出席しなければならないのです。しかも、事件、事故、居住者からのクレームに常時対応するため、夜間や休日の出勤は当たり前。つまり、多くのフロントマンは処理能力を超えて疲れ果て、専門能力が向上しないのが現状です。さらに、管理会社の3つの基幹事務のうち、一つができれば他は再委託できるため、基本的な業務さえできない管理会社もあります。こんな環境では、フロントマンが適切な仕事をできないのも無理はありません。管理組合はしっかりした目標や方針を作り、フロントマンにやってもらいたいことを明示しましょう。「ここの管理組合は他とは違う」と思わせることが大切です。