管理委託契約書を作成する場合に、どんな点に注意する必要があるのでしょうか。

管理委託契約書には、管理業者がおこなう業務内容、事故が起こった場合の責任の所在、管理会社への報酬額、契約更新、解約の方法が記載されています。契約条項が曖昧だと、事故が起こった場合の責任の所在が明確にならず、管理組合が責任を負ってしまう可能性があります。そこで、マンション管理の適正化に関する指針において、管理組合の利益に反するような管理の委託にならないよう、注意が求められています。また、契約条項が曖昧だと、それを利用して不当に利益を得ようとする管理会社が現れる可能性があります。そこで、契約内容はできる限り詳しく、明確にしておき、トラブルの発生を防ぐことが必要です。まずは、管理会社の業務の内容が明記されているかを確認します。実際に行ってもらう業務の内容がすべて記載されていない場合は、その業務の内容を追加で記載します。又、費用についてもチェックします。管理組合が管理会社に支払う金額だけでなく、費用の内訳についても契約書に記載しておきます。