マンションの住民の中には、管理会社やゼネコン、工事関係の仕事についている区分所有者もいると思います。実はそういう人たちは自分のマンションの理事会には義務感で出席して、当たらず触らずで何も発言せずにサイレントでいることがよくあるのです。一方で同じ屋根の下に住んでいる住民の一人として全体の調和を考えたり、特定の人からの反感を買うのを恐れたり、色眼鏡で見られたくないといった心境から、1年間の任務を何もせず人任せにしてしまう人たちもいます。理事会の議事が適正に行われているのであれば静観するのもいいでしょう。しかし「波風を立てたくない」という理由で、だんまりを決め込むようでは理事会運営に悪影響です。そういう人が多ければ多いほど、管理会社や工事会社の思いどうりの管理組合になってしまうからです。