20階以上のタワーマンションでよくある、「ホテルライクな空間」は購入を決定する段階ではとても耳障りが良いのですが、実は「高コストの裏返し」でもあります。共用施設が充実していると、確かにマンションの格も上がり、立派に見えます。それによって販売価格も高く設定できるので、分譲会社にとってはメリットがあります。しかし、管理面からみるとどうなのでしょうか?例えば、共用施設が多いと死角も多くなるので、警備を強化しなければなりません。また、各施設利用の際には、それをサポートするスタッフも必要になります。要は、共用施設の充実=人件費の増加、につながりやすいのです。例えば「焼き立てパンを売るベーカリーショップ」を共用施設に持つことをウリにしていた管理組合では、この経費に年間1000万もかかることがわかり、結局1年半でやむなく廃止したという事例があります。