居住者の過失とは、風呂で長時間お湯を出しっぱなしにしていたりなどのケースがあります。設備の不具合とは、給湯管が劣化して穴が開いたり、給水管の接合部が緩んだりするケースです。新築時やリフォームの際の施工ミスで発生することもあります。建物の不具合とは、屋上の防水層の劣化、外壁コンクリートのひび割れ、あるいは窓回りなどのシーリングの劣化によって雨水が侵入するものです。いずれにせよ、水漏れが発生したら、まず原因調査を行います。居住者の過失であればすぐわかるのですが、それ以外の場合は通常、水漏れが発生した住戸の上階の床下から調べます。設備や建物の不具合の箇所を特定するため、床や壁の一部を壊す必要も出てくるでしょう。原因が判明すれば、その補修を行い、床や壁などをもとに戻します。費用は、実際には一部を除いて火災保険でカバーされるのが一般的です。