2019年には神奈川県川崎市でタワーマンションの地下室が水没して大きなニュースになりました。今後も同じような浸水被害が発生する可能性は高いと言わざるを言えません。各自治体が公表しているハザードマップで、想定される浸水の程度がわかります。例えば、全面道路よりエントランスが低いと浸水の可能性が高まります。また半地下になっている住戸や機械式駐車場の地下ピットも浸水のリスクは高いといえます。管理組合でできる対策としては、土嚢や止水板などを用意することが考えられます。最近は「水のう」と言って、水を入れたり、水を吸収することで土嚢の機能を果たす製品もあり、使いやすさの点で優れています。また、マンションには「借室電気室」等があり、これらが浸水すると長時間にわたり停電し、給水ポンプやエレベーターが止まってしまいます。