最近、父親が亡くなり、実家に誰も住んでいないので、実家を解体し、土地を更地にして、売却の方向で動いている。戸建ては「実に簡単」である。
一方マンションを解体して、土地を売却するのは、中々難しい。居住者の5分の4(80%)以上の賛成が必要である。大体解体をするマンションは、かなり古いマンションで、高齢者が当然多くなる。
「もう、年だから、反対!」という人が2割以上いれば、解体・土地を売却はできない。合意形成が難しい。多分、将来法改正で、もう少し、条件が緩和されると思うが、それでもハードルが高い。
又、都市部の立地の良い物件ならば、土地が高く売れるが、地方都市・郊外では、「土地の値段が安い」ので、下手をすると、解体費用の方が高くついてしまう。そうなるといわゆる「持ち出し」になり、その負担は
区分所有者が分配で負担する。こう考えると中々、現実的ではない。
今、現実的なのは、マンションの「長寿命化」であるが、これも、しっかりと修繕積立金を蓄えて、大規模修繕工事をマメに行っていかなければならない。
ただ、現実的に管理組合の財政事情は「苦しい」ところが、多いのだ。
病気でもなんでも、そうだが、解体・土地売却や大規模修繕工事は早い段階から、あくまでも「管理組合」が気づいて、取り組んでいくことが望ましい。