Q  給排水設備の構造や劣化によるトラブルには、どのようなものがありますか?

A  マンションの給排水設備は、一戸建ての給排水設備よりも複雑になっています。通常、マンションでは、水道管から直接に各戸に水を供給しているのではなく、マンション内の共通の設備を通してから
   各戸に供給されます。又、複雑な構造になっているのは、上層階の住戸に水を送るためには、水道の水圧が不足してしまう為、様々な設備機器が設置されているためです。
   具体的には、水は水道管から建物の地下や、地上にある受水槽を通り、揚水ポンプを使ってマンションの屋上にある高か水槽に送り込まれ、そこから、給水管を通って各戸に水が供給されます。
   そのため、それぞれの設備について定期的な点検が必要になります。
   給水設備の劣化が原因で生じるトラブルとしては、水道管の錆が原因で水が赤くなる赤水や、水道管にひびが入ることで起こる漏水があります。現在ではさびにくい素材が用いられていますが、
   それでも点検は重要です。赤水が発生すると水道水が使えなくなります。又、見えないところで漏水が起こると、建物が損傷します。排水管には様々なものが流されるので、詰まってしまうことも
   あります。排水管が詰まったり、排水管から水が漏れると悪臭の原因になります。
   そのため、給水管だけではなく排水管についても、定期的なメインテナンスが必要です。