近年大型マンションやタワーマンションを良く見かけるようになりました。
特に最近建設された大型マンションには、デベロッパーが販売しやすいように、様々な施設や設備が用意されています。
例えばホテルのフロントサービス、ゲストルーム、ミニショップ、カフェ、託児所、シアタールーム、カラオケスタジオ、展望室、ミーティングルーム、ライブラリー、スポーツジム、プール、ジャグジー、
温泉、ペット用のグルーミングルームなど、実に多彩です。小規模、中規模マンションでは見かけないこのような施設や設備が充実している点が、大型マンションの特徴と言えます。
当然ながら、これらの施設や設備の運営や修理は、区分所有者の管理費・修繕積立金で賄われています。「大型マンションはスケールメリットがあるので、管理費や修繕積立金は安いもの」と勘違いしている人がたくさんいます。しかし、全くそんなことはなく、その施設・設備があるために割高な金額になっているものなのです。また、大型マンションでは、将来的に破綻してしまう、長期修繕計画が非常に多く見受けられます。大規模修繕工事に掛かる工事費も莫大で、修繕積立金の値上げや一時金の徴収を避けられないところが大半です。