もちろん、うまく行っているサクセスストーリーばかりではなく、やはり修繕積立金の値上げが避けられなかったという事例もあります。やはり修繕積立金の値上げが避けられなかったという事例もあります。ただ、どのマンションでも共通して言えることがあります。それは、「ケタの大きな数字から見直しをすると劇的に変わっていく」ということです。管理組合の支出の中でも最も大きな数字を高い順に挙げてみましょう。①管理会社に支払う管理委託費・・・毎年のことなので累計すると莫大な金額になります。ここを2割くらい下げるだけで、長期修繕計画は大きく健全化できます。②大規模修繕工事費や設備の更新工事費・・・これは常に工事があるわけではないので、タイムリーにコストダウンを図る必要がありますが、素人集団の管理組合が、場当たり的に良い工事を安く受注するのは難しいかもしれません。そこで、先の管理委託費も含めて私たちのような管理組合側に立つプロをパートナーとして雇うという選択肢も検討してみるといいと思います。ところで、伺った先の管理組合で時折聞くのが、「じゃあトライアルで小さなところから見直しをやってみます」という言葉です。確かにいきなり大きな改革に打って出ることは勇気がいることでしょう。しかし、待ち受ける長期修繕計画の破綻を考えるのであれば、小さな数字の見直しだけではとても間に合いません。

 

 

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