近年、車離れは本当に進んでいます。自動車の免許を取らない若者が増えていますし、免許を取ったとしても、身分証代わりや就職に有利だという点で、運転を全くしないペーパードライバーになる人もおおいようです 。一方、かつては盛んに言われていた、ドーナツ化現象の時代は終わり、最近の都心回帰の流れによって、これまで車に乗ってきた人でも、都市群に林立するマンションに移り住むのをきっかけに、車を手放す家庭が増えています。もちろんマンションには付置義務がありますので、一定数の駐車場は確保されています。けれど、例えば駐車場使用料が高いという直接的な理由や、車を使うよりも公共交通機関が充実しているので、移動に不便が無いというような間接的な理由から、車を使わない生活を選ぶ人が多いのです。そうなると、マンション内の駐車場に空きができるのはもちろん、マンション周辺にある民間の月極駐車場の利用者が減り、駐車場の値段を下げてくることが予想されます。マンションの駐車場の場合は、修繕積立金の不足が見えているので、そうそう駐車場使用料を下げることはできず、月極駐車場との値段のギャップも出てきてしまいます。さらに、機械式駐車場はとめられる車の大きさや重量に制限がある為、大型の車を持つ人はとめることができません。値段が安いうえ、大型の車でも問題なくとめられるということであれば、大抵の人はマンションの駐車場を解約して、周辺の月極駐車場に引っ越すことを検討するでしょう。