管理組合の理事たちは、管理会社のフロント担当者と通常理事会などで、定期的に顔を合わせますが、他の区分所有者や居住者にとって、管理会社が管理業務を行っていることを日常で実感できるのは、管理員さんの姿を目にするときでしょう。実は、管理員さんで管理会社の正社員だという人はほとんどいません。契約社員や嘱託、あるいはパートという位置づけで派遣されているのが一般的です。現地の新聞広告やハローワークで募集があり、大体週6日勤務で、募集は55~62歳くらいまでで、年齢的に見ても求人より、求職者の方が多く、意外に「狭き門」です。管理会社のユニフォームを着ているので、居住者からしてみれば、「管理会社の社員」という印象ですが、管理会社に出社することはほぼありえませんし、本人たちも帰属意識は管理会社よりもマンションにあります。彼らが見ている方向は、管理会社ではなく、マンション居住者の方という傾向が強いといえます。