管理会社から見る「優秀なフロント担当者」は、言うまでもなく売り上げや利益を最大化してくれる人材ですが、管理組合側から見る「優秀なフロント担当者」は違います。一般的には「仕事をきちんとやってくれるか」で優秀なフロント担当者として評価されるのです。では有名大手の管理会社ならば、そこから派遣されるフロント担当者は優秀なのでしょうか？残念ながら決してそうではありません。例えば、議事録の素案がなかなか出てこない、種類の処理能力がが無い、コンサルティング能力もない、電話やメールの折り返しもなく、レスポンスが全くない・・・などと言う人材も実に多く見かけます。もちろん優秀な人もいます。「地頭」がよく、機転が利いて話もうまい、ビジネスマンとして基礎的な能力も持ち合わせている。こんな人がマンションのフロント担当者になってくれれば、管理組合からなんの文句も出ないでしょう。売りや特色もなく、他社との差別化もできないマンション管理業界では、管理会社を選ぶというよりも、フロント担当者を選ぶという感覚でマンション管理の品質を見ていく必要があります。そこでマンション管理の品質を上げるために、管理組合は優秀なフロント担当者を選んでいかなければなりません。使えないフロント担当者であれば、その改善を管理会社の上司に依頼し、必要があれば担当者の交代を持ちかけるなど、手を尽くすしかないのです。