●輪番制・・・ほとんどの管理組合では理事は輪番制で選ばれている。メリット・・・管理組合とはピラミッド型の団体ではなく、あくまで横並びの団体である。一部の組合員に運営が偏るでもなく、多くの組合員が公平に役割を分担できる。理事長は理事の互選(選挙)で選ばれるため、比較的人間的にはある程度、人望がある人が選ばれるケースが多い。デメリット・・・どうしても、順番だから「やむなく」引き受けているため、「自分の役員中では、なるべく波風立てたくない」風になり、運営が保守的になりがち、また特にマンション管理に見識があるわけでもなく、管理会社に「お任せ」になりやすい。物事を決定していく、スピードが遅くなりがち。
●立候補制・・・自分から「理事や理事長をやりたい」という人は、まず稀であり、例外的と言える。メリット・・・知識や意欲のある組合員が立候補することで、管理会社に「お任せ」にならず、自立した理事会運営が期待できる。物事を決定していくスピードが早くなる。デメリット・・・例えば理事長に立候補すれば、委任状で可決されてしまいます。理事や理事長に立候補する人はマンション管理に対して、知識や意欲のある方が多いです。ただ、ややある意味「風変り」な方が理事や理事長になってしまう可能性があります。また長期政権になってくると、管理会社や業者との癒着が生まれやすいという問題があります。